会場となった金沢市の金石港には、朝市の名物として知られるオレンジ色のテントが軒を連ねました。
輪島市の「朝市通り」では、元日に起きた火災で200棟以上が焼けたため、店を出していた人たちの多くは石川県内の商業施設や駅などで「出張朝市」を開いています。
金石港で大規模に開くのは3月以来2度目で、前回を上回る33の事業者が海産物や輪島塗の漆器などを販売しました。
会場には購入した干物を焼いて食べることができるブースも設けられ、訪れた人たちがその場で味わっていました。
東京から家族とともに訪れた30代の男性は「少しでも応援したいと思い、立ち寄りました。朝市の方とお話しできて、干物もおいしかったので、来てよかったです」と話していました。
初めて金石港で出店した古倉信吾さんは「今までは商売をしたくても売る物がありませんでしたが、やっと出店できました。本当に励みになりますし、これからも頑張っていきたい」と話していました。
今月11日には石川県外で初めての「出張朝市」が神戸市で開かれる予定で、その後も県内外の商業施設などで開催されることになっています。